作品について
私は、限りなく透明なる色を求めています。
エーゲのブルーにも似た透明感です。
私の心の中には、魂のふるさとでもある“天上界の色彩”があり
その色彩をこの世界に表現できればと思っています。
私の描く線は、繊細な線です。
その線の中に、優しさ、やわらかさ、強さ、ぬくもりを含んだ線を
描けないと、この透明な絵の具との一体感は誕れません。
技術を磨くと同時に、私の心の中に天上界と通じる静かな湖面が
ないと描くことが出来ないのです。
白磁という気品さえ感じるこのキャンパスに、過去の先人達が残してきた遺産に学び、多くの人々が幸福感を感じていただける作品を
創造していきたいと思っています。
島本悠次